みなさん、吉野杉のコーナーへようこそ!吉野杉という言葉にあまり馴染みのない方に少し、説明をしてみたいと思います。まず、吉野杉という事で、杉の木だという事は想像がつくと思います。そしてその杉の前に付いている“吉野”というのは、当然その場所です。私達が住んでいるその吉野という地は奈良県の南部に位地し、その吉野郡は3つの町と10の村から成っています。吉野郡は、奈良県全体の約半分を占めていますので、吉野は奈良県の半分という事になります。その吉野の川上村を中心とした山地に、その吉野地方の宝とも言える、吉野杉が、あるのです。
 みなさんは、秋田杉や、木曽檜という言葉も聞かれたことがあるかと思いますが、それらと、吉野杉の大きな違いというのは、吉野杉は、“人工美林”だという事です。杉という木は、檜と共に、家を建てる為の大切な材料なのですが、その吉野杉は、正にその家の為に、我々の先祖が何代にも渡り、大切に守って来てくれた宝物なのです。昔の話によりますと、豊臣秀吉の大阪城築城により、木材の需要が高まり、その後、伏見城二条城の構築や大阪をはじめ、近畿各地の都市発達によって、ますますその需要が増加すると共に、元禄初期には、吉野杉の植林がはじまったとされています。
 吉野杉の特徴は、色が良く、目が混んでいて、そして、“香り”が良く、部屋の材料として、最適だという事です。
 私達は、この吉野杉に携わる者として、この先、何代にも渡り、この吉野杉のすばらしさを伝えていきたいと考えています。みなさんにも、一度、この“吉野杉”の良さを感じていただけたらどうかと思っています。ぜひ一度、この杉の香りのする吉野に足を運んでいただき、このすばらしい“吉野杉”を、体で感じてみてください。




 



赤造作材
・・・杉の最高級材
鴨居長押廻縁
用途長さ(m)厚×巾(cm)等級
鴨居2・3・410.5×4.5
12.0×4.5
12.0×6.0
赤松(上小節)
赤極松(二方無節)
○特(三方無節)
廻縁2・3・44.0×4.5
4.5×4.5
4.5×5.5
4.5×6.0
上小節
○特(二方無節)
竿縁2・3・43.0×3.0
3.3×3.3
○特(四方無節)
長押2・3・410.5×5.5/2
12.0×5.5/2
○特(二方無節)
竿縁



源平造作材
・・・杉の普及材。その名は源平合戦に由来する。
鴨居長押廻縁
用途長さ(m)厚×巾(cm)等級
鴨居2・3・410.5×4.5
12.0×4.5
12.0×6.0
小節、上小節、二方無節
三方無節、四方無節
欄間
敷居
2・3・410.5×4.0
12.0×4.0
小節、上小節、二方無節
三方無節、四方無節
廻縁2・3・44.0×4.5
4.5×4.5
4.5×5.5
4.5×6.0
二等無節
上小節
特選無節(二方無節)
四方無節
竿縁2・3・43.0×3.0
3.0×3.6
3.6×3.6
四方無節
長押2・3・410.5×5.5/2
12.0×5.5/2
○特(二方無節)
竿縁



柱材
杉赤柾柱材杉源平柱材
用途長さ(m)厚×巾(cm)等級
柱材3・(3.3)・4・6・710.5×10.5
12.0×12.0
13.5×13.5
15.0×15.0
特一等、小節、一方上小節
二方上小節、三方上小節
四方上小節、一方無節
特選無節(一方無節・一方上小節)
二方無節、三方無節、四方無節


ホームページへ