吉野桧は優れている・・・

 桧材は、湿度の高い日本の気候風土にもっとも合っており、耐久性があるので、昔から、社寺建築に使われてきました。あの世界文化遺産として、千三百年もの歴史を誇る法隆寺は、ほとんど桧が使われています。昔の日本人は、大陸の建築技術が渡来する前から、桧のよさ、強さ、使いやすさを知っていたようです。粘り強い桧を選んで建物に使ったのは、天変地異の経験から教えられたのかも知れません。法隆寺の用材はどこで伐りどう運んできて使ったかは、明らかでは、ありませんが、強いて材質の似た産地であてはまるのがいまの吉野ということになります。
 世界最古の木造建築として、千三百年を生きぬいて、なお丈夫に建っている法隆寺の用材が桧であるということは、桧が他のどんな材よりもすぐれているということ、また、その用材としての桧の材質が現在の吉野桧に似ているということは、我々吉野桧を扱う者として、誇りと、ユーザーに対しての絶対的自信となります。


 吉野桧の特長



 
《原木市場に配列された300年生の吉野桧》



造作材
鴨居長押廻縁
用途長さ(m)厚×巾(cm)等級
鴨居2・3・410.5×4.5
12.0×4.5
120×5.5
12.0×6.0
上小節
二方無節
三方無節
四方無節
廻縁2・3・44.0×4.5
4.5×4.5
4.5×5.5
4.5×6.0
二等無節
上小節
二方無節
四方無節
竿縁2・3・43.0×3.0四方無節
長押2・3・410.5×5.5/2
12.0×5.5/2
二方無節
竿縁



柱材と縁甲板
桧柱材縁甲板
用途長さ(m)厚×巾(cm)等級
柱材3・(3.3)・4・6・710.5×10.5
12.0×12.0
13.5×13.5
15.0×15.0
特一等、小節、一方上小節
二方上小節、三方上小節
四方上小節、一方無節
特選無節(一方無節・一方上小節)
二方無節、三方無節、四方無節
縁甲板2・3・410.5×1.8
12.0×1.8
特一等、上小節、無節


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